洗車は最低限のメンテナンス

洗車
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塗装」は100μ程度の非常に薄くて柔らかい皮膜ということはご理解いただけたかと思います。
その薄くて柔らかな皮膜をできる限り守りながら、長く最高のコンディションで維持するためには、
まずは「洗車」が必要です。正確にいうと、「適切な方法での洗車」が必要といえます。

汚れを知る

そもそも、「洗車」が「最低限のメンテナンス」と鵜呑みに信じたとしても、
いったい「洗車」で何をきれいにするのでしょうか?

「汚れを落とすことだよ」といわれてしまいそうですが、
その「汚れ」について、どのようなものがあるのか、
それを紐解くことから、洗車の目的を探っていきましょう。

下手な画像ではありますが、塗装と汚れの断面だと思ってください。
ここでは、いわゆる各種コーティングについては考えないこととします。

砂・埃・花粉汚れ

砂・埃・花粉など、物理的に目に見える汚れは、
汚れとして一番わかりやすいかもしれません。

これらの汚れはボディに物理的に付着しているので、
水や中性洗剤(カーシャンプー)を使って、
洗い流す」というイメージで除去ができます。

なるべく傷をつけずに除去するためには、手順や道具も大事ではありますが、
できる限り多い水(できれば純水が好ましいのですが・・・)、
適量の中性洗剤(カーシャンプー)、
洗い流すためのウォッシュミット等があれば、
優しくボディに接することで比較的傷も少なく汚れ除去が可能でしょう。

なお、春の時季に多くなる「花粉」については、
洗剤は弱酸性カーシャンプーを使う場合もあります。

中性洗剤でも問題はないのですが、より効果を発揮するためには、
弱酸性洗剤を使う場合もあります。

スケール汚れ、油汚れ

スケール汚れ」はいわゆる「水染み」、「雨染み」です。
一回の洗車でガッツリ付着してしまう汚れというよりも、
何度か水道水による洗車や青空駐車等の雨晒しの状態を続けていくことで、
いつの間にかその汚れが積み上がり形成されてしまう汚れです。

また、油汚れも厄介です。
すでに役目を終えたワックス皮膜も、この油汚れに含まれます。

大気の汚れは意外と油分が多く、これらがボディに付着し続けて、
油汚れとなります。目に見えないケースが大抵です。

国道を多くのクルマが排気ガスを撒き散らしながら走っている中に、
自分の愛車があると想像した場合、見えない汚れでも、
愛車へ油汚れが付着している明確なイメージがもてるのではないでしょうか。

スケール油汚れも、ケミカル剤(溶剤)を使って除去することになります。
中性洗剤での除去では対応しきれません。

スケール汚れは、酸性ケミカルを使って除去することとなり、
油汚れ油分除去剤というのを利用することになります。
比較的軽度なスケール汚れであれば、
油分除去剤だけでも、除去できてしまうケースがあります。

なお、スケール除去のための酸性ケミカルは、ガラスに付着した場合、
付着面が白く濁ってしまいますし、皮膚についた場合は荒れてしまったり、
場合によっては治療が必要なほどひどい怪我を負う可能性もあるので、
使い方に十分注意をして利用する必要があります。

塗装に浸食してしまったスケール汚れ

スケール汚れを長期間放置した場合、その汚れが塗装に浸食してしまい、
見た目も白い輪っかのクレーター状になってしまうケースがあります。

酸性ケミカルでの除去はほぼ不可能で、対処方法はただ1つ。
薄い100μの塗装の一部と共にポリッシャー(研磨機)で削り落とすしかありません。

コンパウンド(粒子だと思ってください)とそれを塗り込むための、
ポリッシャーというもので、これまたうすーく、うすーく、
少しずつ削りながら除去していくため、非常に時間がかかる作業ですし、
業者さんに依頼する場合、高額な費用となる場合もあります。

できる限り、この状態になる前に、砂・埃・花粉等の有機汚れ、
スケール・油分等の無機汚れをマメに除去し続け、
薄い皮膜である塗装を守ることが大切です。

洗車をするペース

洗車をマメに行って塗装にダメージを与えないようにすることが大切で、
これが洗車の本来の目的といってもよいと思います。

塗装は人間の皮膚のように自己再生能力がありません。
工場出荷時の100μをできる限り温存しながら、
輝きを保ち維持し続けるしかないです。

塗装にまで入り込んでしまうスケール汚れとならないうちに、
早め早めに汚れを除去しておく必要があります。

では、洗車のペースはどの程度で行うべきでしょうか?

答えは各車ごとといえるかもしれません(明確な回答ができずです)。
クルマの利用状態、駐車環境にも大きく依存してしまうでしょうし、
一概に「○日で!」とはいえないものです。

端的にいってしまえば、「汚れたら洗車をする」としかいえないと思います。

まとめ

洗車をする理由は、薄い塗装皮膜を長期で守り、維持していくことです。
そのため、汚れが付着したら適切な方法で洗車をして、
汚れを除去し、汚れを決して積み重ねないようにすることです。

汚れを積み重ねれば積み重ねるほど、一部のスケール汚れは塗装を浸食し、
結果として塗装皮膜を削り取らなければならなくなり、
削り取ってしまった塗装は二度と戻らないということになります。

「洗車」はただ見た目をきれいにするだけではなく、
長期で愛車に乗り続けるための、最低限のメンテナンスです。

洗車環境や時間の問題もあるのかもしれませんが、
長く愛車と関わっていく覚悟があるのであれば、
必ず必要なことだと言い切れます。

時にはプロの手を借りてでもよいので、
正しい洗車方法でできる限り塗装に傷をつけないよう、
メンテナンスを継続していけるとよいですね。

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