2023年4月22日(土)、天気は曇り。
ZH2のタイヤを、
MICHELIN POWER5からMETZELER SPORTEC M9 RRへ交換しました。
※この記事は、交換したタイヤについての素人の所感です
METZELER(メッツラー)とは

中央の象のマークが印象的
タイヤメーカーMETZELER(メッツラー)とは、
ドイツのバイクタイヤ専門メーカーです。
1892年にタイヤの製造を始め、
当初は四輪車用のタイヤの製造も行っていましたが、
1979年にバイク用のタイヤ専門となりました。
1986年には、イタリアのピレリ社の傘下にはいりましたが、
独自のブランドとして今でも存続しています。
メッツラーのタイヤは、
スポーツバイク、スクーター、モトクロスバイク、
スポーツツアラーバイクなど、
さまざまな種類のバイクのタイヤを製造・販売しています。
なお、日本語表記については、
公式HP等を見る限りでは、「メッツェラー」ではなく、
「メッツラー」という表現で正しいようです。
公式HPへのリンク
SPORTECシリーズ

メッツラーのブランドはいくつかある中で、
「SPORTEC」とは、
スポーツバイク用のタイヤカテゴリとなります。
METZELER SPORTECは、
「SPORTEC M9 RR」が現行タイヤとなります。
「SPORTEC M9 RR」は、
BMW S1000RRの純正タイヤにも採用されていました。
過去には、SPORTEC M3、
SPORTEC M5 INTERACT、SPORTEC M7 RR、
というタイヤがラインナップされています。
M9 RRはM7 RRの後継タイヤとなります。
M9 RRの特徴

「M9RR」は、「ハンドリング」「ウェット走行」
「グリップ」「マイレージ(耐久性)」について特徴があるようです。
「ハンドリング」については、タイヤの剛性を向上し、
軽快なライディングに寄与しているとのこと。
「ウェット走行」「グリップ」「マイレージ(耐久性)」については、
「フルシリカ」コンパウンドを採用していることが、
大きな貢献をしていると考えられます。
そもそも、「シリカ」とは、
酸素とケイ素からなる化合物の総称です。
「シリカ」は、自然界に広く分布しているもので、
二酸化ケイ素(SiO2)の純度が99.9%以上のものをさします。
本来は、タイヤの素材としてメインとなる「ゴム」とは、
全くの別物となる「シリカ」ですが、
「フルシリカ」タイヤの特徴は次のとおりです。
①ウェット性能が良い
水を吸収して、排出する能力が高くなるため、
雨の日のウェット路面において、
滑りづらくなるというメリットが得られます。
また、「シリカ」の硬さが「ゴム」の柔らかさとバランスを取ることで、
路面との接地面積が増え、グリップ力が高まります。
これにより、ウェット性能やブレーキ性能も向上することになります。
②耐久性が高い
「フルシリカタイヤ」は、「ゴム」と「シリカ」の結合が強いため、
摩耗や劣化に強い特徴があります。
また、「シリカ」は、紫外線にも強いという特徴があり、
太陽光(紫外線)による「ゴム」の劣化も防ぐことができます。
これにより、「フルシリカタイヤ」はライフが長いという特徴があります。
そんな良いことづくめの「フルシリカ」ですが、欠点もあります。
元々異なる物質である「ゴム」と混ぜ合わせる技術が必要なこともあり、
価格が高くなるという欠点です。
ただ、国内・海外メーカーの主力タイヤでは、
ほぼシリカ配合のタイヤが一般的だと思いますので、
他メーカーの同じようなカテゴリのタイヤと比較した際に、
価格帯が大きく異なってしまうようなことはないのかもしれません。
取り付け直後の感想

ZH2の純正装着タイヤは、ピレリロッソ3となりますが、
パンクしたことにより、約8,000Km走行で
ミシュラン POWER5へ交換しました。
ミシュラン POWER5は、ロッソ3と比較して、
とても柔らかい印象があり、
特に一般道の比較的大きなアンジュレーションでも、
しっかりといなしてしまう、ミシュラン特有の動きが印象的でした。
また、特にリアタイヤにおいては、
軽くバンクすることができるタイヤだと思います。
少し荷重をかけるだけで、スッとバンクをし始めるという感じです。
峠道を走る分には、切り返しもしやすく、
とても乗りやすかったです。
一方で、特に装着初期の頃に思っていたことではありますが、
リアタイヤにおいて、なんとなく落ち着きがない感じがありました。
もちろん、勝手にバンクすることはないにしても、
軽すぎてしまう印象でした。
高速道路において、直線路をスピードをもって走る際に、
なんとなく不安定感を感じてしまう・・・。
もちろん、タイヤが勝手に動くわけではないので、
タイヤの性能としては全く問題はなく、
バイクの動きに現れてしまうほどのことでもありません。
この点は「慣れ」もあるのかもしれません。
バンクする際には、ライダーの入力に対して「タイヤが率先してやってくれる」、
という表現の方が適切なのかもしれません。
ミシュランPOWER5もパンクにより(!)、
以前より気になっていたメッツラーM9 RRへ交換となりました。
走行距離は16,118Km時点での交換(約8,000Km走行)となりました。
メッツラーM9 RRは、まだ慣らし中ということもありますが、
市街地や高速道路を走る限りでは、快適そのものでした。
ミシュランPOWER5同様、コンパウンドの柔らかさのためか、
路面の凹凸をきれいにいなしてくれますし、
ミシュラン同様に長距離に強そうです。
ミシュランがタイヤ全体で路面の凹凸をいなすのに対し、
メッツラーは芯があって、
タイヤの表面で凹凸をいなしてくれているように感じます。
タイヤ全体というよりもコンパウンドで吸収してくれているような。
もちろん、不快な感じは一切なし。
ただ、感じ方は人それぞれですし、私自身はプロレーサーでも評論家でもなく、
たんなるド素人なものですから、
その点は差し引いてご覧ください(笑)
また、グリップ力はもはやスポーツタイヤの領域を超え、
ハイグリップタイヤの域に達しているという評判もあるため、
慣らし後の、この先ワインディング走行で試していきたいと思います。
もちろん、それに応じてライフもインプレッションしていきたいです。
まとめ
バイクのパーツは体感できるパーツが多いように思います。
四輪の場合、パーツの効果がわかりづらいことも多い(私が鈍い?)ですが、
二輪はわかりやすいと思ってます。
その中でもタイヤは、路面からのインフォメーションが
バイクの場合はダイレクト感が強いこともあり、
よりわかりやすいパーツだと思います。
タイヤ装着して走り出した瞬間から、
そのタイヤの初期印象を感じることができますし、
このタイヤへの期待感がより高まりました。
まだ慣らし中とはいえ、走行距離は市街地+高速で約50Km。
これから季節もよくなりますし、
このタイヤで暖かい時期や寒い季節を走ってみて、
色々な印象を積み上げていきたいと思います。
なお、今回のタイヤ交換は、東京都足立区にある、
「モトフリーク」さんで行いました。
単純なタイヤ交換だけではなく、
タイヤ、ホイール周りを中心にみてくれて、
アドバイスもいただけたし、価格もリーズナブルです。
また、店員さん達も非常に好印象!
約束の時間に少し早く到着したこともあり、
待たせてもらいながら他の方のバイクのタイヤ交換もみてましたが、
作業もとても丁寧に進めている印象で、
1台1台のバイクに真摯に向き合ってました。
お客さんが絶え間なく訪れていたことも、
愛されているお店なのだなと思いました。
とてもよいお店だと思いますので、
ぜひご検討ください。
モトフリークへのリンク
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